グループホームの体験利用とは?日数・費用・申し込みの流れをわかりやすく
「見学はしたけれど、実際に暮らせるかどうかは、住んでみないと分からない」。そのとおりだと思います。そのための制度が、グループホームの体験利用です。
入居を決める前に、実際の居室に泊まり、食事をとり、他の入居者やスタッフと同じ時間を過ごしてみる。入居のミスマッチを防ぐために、私たちも体験利用を経てからの入居をおすすめしています。
体験利用は制度として認められています
体験利用は、事業所が好意でやっている「お試し」ではなく、障害福祉サービスの制度に位置づけられたものです。共同生活援助の体験利用として、1回あたり連続30日以内、年間50日以内の範囲で利用できます(市町村の支給決定が必要です)。
つまり、1泊だけ試すこともできれば、1〜2週間住んでみて平日の生活リズムまで確かめることもできます。
体験利用までの流れ
おおまかには次の順番です。
- 見学……まずは日中の見学で、建物と雰囲気を確認します
- 相談・日程調整……体験の目的(何を確かめたいか)と日数をホームと相談します
- 市区町村の手続き……体験利用にも支給決定が必要なため、市の障害福祉窓口や相談支援専門員を通じて手続きをします。詳細は自治体によって運用が異なるので、ホームと相談しながら進めれば大丈夫です
- 体験利用……実際に宿泊します。夜はスタッフがいますので、不安なことがあればその場で相談できます
- 振り返り……ご本人の感想、スタッフから見た様子を共有し、入居に進むか、もう一度体験するか、見送るかを一緒に考えます
→ 関連記事:見学するときのチェックリスト
費用について
体験利用の費用は、サービスの利用者負担(所得に応じた上限あり。非課税世帯は0円)のほか、食事をとった分の食材料費や光熱費などの実費がかかるのが一般的です。金額や内訳はホームによって異なるため、日程を相談するときに「体験の場合の費用」を必ず確認してください。にこにこビレッジでも、体験のご相談の際に費用を明示してご案内しています。
体験で「確かめてほしいこと」
体験は、ただ泊まることが目的ではありません。入居後の生活で引っかかりそうなことを、支援がある状態で確かめる機会です。ご本人・ご家族には、次の点を意識してもらうようにしています。

ご本人に確かめてほしいこと
- 夜、自分の部屋で眠れたか
- 食事の量・味は合っていたか
- 朝の準備から出発までの流れが、いつも通りにできたか
- 他の入居者と同じ空間にいることが苦にならなかったか
- 困ったとき、スタッフに声をかけられたか
ご家族に見てほしいこと
- 帰ってきたときの本人の表情・言葉
- 「また行ってもいい」と言うか、「もう行きたくない」と言うか
- 本人が話す内容と、スタッフから聞く様子にずれがないか
1回の体験でうまくいかなくても、それで終わりではありません。「夜眠れなかった」なら原因(枕、音、不安)を一緒に探して、対策をしたうえでもう一度試す。体験は年間50日まで使えるので、数回に分けて慣らしていく使い方ができます。
「体験からの入居」がいちばん安心です
入居してから「思っていたのと違った」となると、ご本人にとっても大きな負担です。体験を挟むと、ご本人は「知っている場所に引っ越す」ことになり、入居後のつまずきが目に見えて減ります。
急いで入居を決める必要はありません。見学 → 体験 → 入居と、一段ずつ進めていきましょう。
→ 関連記事:入居するまでの流れとかかる時間
にこにこビレッジでは、見学・体験利用のご相談を随時受け付けています。「1泊だけ試してみたい」というご相談も歓迎です。空き状況によってご案内できる日程が変わりますので、まずはお問い合わせください。
※体験利用の制度(連続30日以内・年間50日以内)は2026年8月時点の情報です。手続きの運用は自治体により異なります。